借金人生だった日々２ その9
こんにちわ。久しぶりに走ってみたら息切れで窒息寸前だった中年です。いくら散歩を続けていたからと言って調子に乗ると痛い目を見ますね。運動不足が加速しているのを自覚できました。それでは借金物語の続きを書いていきます。
さて前回は確実に借金返済を終わらせるべく転職・引っ越しそして更に借金をしたという、良く分からない所まででしたね。新しい仕事も決まり、ここからキサヨトの真の返済物語がスタートするのです。この話は下記の記事の続きです。サイドバーのリンクに今までの借金物語を載せておりますので、お時間がありましたら読んで下さい。
（前回の借金物語はこちら↓）
新しい勤め先
新しく勤め始めたこの会社で任された仕事は主にフォークリフトを使い、工場で生産された資材を持ち、指定された倉庫へ運んでいくという内容です。扱う資材は以前勤めていた会社で扱ったことがあるのですが、今回のはとんでもなく種類があり、分けていくのが大変なのです。
運転するフォークリフトも大きく場所も広い。そして同じ倉庫内で出荷関係のフォークリフトマンも仕事をしているので、何十台という規模のフォークリフトが同じ工場内を右往左往するとても慌ただしい会社です。生産量も多くほぼ毎日残業を強いられます。残業が嫌いな人にとっては地獄ですが、自分にとっては好都合な環境でした。
辞めたほうが地獄だったもので
自分の他にも数名、一緒に入社した人がいましたが数か月も経たずに辞めていきました。この会社は職場環境だけではなく、そこに勤めている作業員にも問題があり、入社してもすぐに辞めていくという悪循環を巡っていました。その為か入社して数週間で「お前よく辞めずに頑張ってるな」と言われる始末。そりゃあそうです。借金抱えてますからね。
という感じで頑張った１か月後の給料の月収はなんと３１万円。入らざるを得なかった厚生年金と社会保険等・そして住んでいるアパートは寮扱いなので家賃を天引きされたとしても２０万円以上は残ります。これは非常に大きい。カツカツだった貯金が一気に潤います。
買い替える決意をする
勤め始めて３か月後あたりで、まずは分割してくれていた車検代を一気に支払いました。いつもお世話になっていましたからね。「一気に払っちゃって大丈夫なの？」と言われましたが「大丈夫です。もう以前の自分とは違うんです」と自信を持って言う事ができました。この時に次の車検の話を持ち掛けられましたが、少し悩んだ末に車を買い替える話をしました。もちろん中古車になりますがそれはこの車屋さんで買うかどうかは分からないと。でも任意保険に関しては今もお世話になっています。
車検代を払い終え、次に注力すべきは住民税です。サボりにサボって貯めてしまった税金。延滞金も支払う前は１０数万になっていましたし、差し押さえ寸前まで来ていました。しかし４０数万あった税金も残り１０数万まできました。これを払い終えてから今度は「車を買い替えるための資金作り」に入ります。
派遣社員なのに
勤め始めて半年が経ったあたりでしょうか。朝出勤し事務所に歩いて向かう途中で派遣の営業さんに声をかけられました。話を聞くと今後会社が大きな増産体制に入るらしく、その影響で作業員が辞めてしまうのを考慮して、今までなかった「賞与」を設けるとのこと。金額は低額だが無いよりかはマシです。思わず「マジッスか！？」と喜びの声を上げます。
当時もらっていた月収は平均３１万～３４万くらい。プラス年２回のボーナスが加算され年収は加速します。ここから１年後の源泉徴収に書かれている年収は４００万を越えていました。正社員はもっと高いのかと言えば実際そうではなく、この会社ではとにかく残業をすれば稼ぐ事ができたのです。前の勤め先の年収は２５０万でしたからね。段違いの収入です。
勤め始めて１年後
人生最大の借金額を抱えて入社してから１年が経ち、市役所の人に見下されながら分割を申し出た住民税の滞納金約４０数万円の返済を無事に終える事ができました。月々２万５千円。その金額は自分にとって大金で、伝票を受け取った時はどうなる事かと思っていました。
多大な借金を抱え、何度「再び踏み倒してしまおう」と思ったことか。でも諦めずに頑張った。「投げ出さずによく頑張りましたね」と最後の支払い時に言ってくれた市役所の方の言葉に思わず泣きそうになったのは今も忘れないです。税金の支払いは義務であり、自分がやってきた返済は当然ではあるのだけれど、ある意味「大きなことを成した」瞬間でした。
残りはあいつだけだけど
車検代も終わり住民税も終わり、残るはクレジットのキャッシングのみです。残金を確認すると、毎月元金１万円ずつの支払いだったので、３８万円くらいありました。頑張れば完済できる額でしたがとりあえずは月一万支払いを続け、今度は車を買い替えるための貯金を始めました。
とりあえずの目標として車両予算は８０万円。頭金４０万円を支払い後は分割で払っていく計画でした。この当時の貯金額はまだまだ少なかったので、もうちょっと頑張って貯金を増やして後１年後のラウム車検日までには貯めようと誓うのでした。
今回はここまでです。努力の甲斐あって車検代と住民税をクリアしたキサヨト。そして最大の目標である「車両購入計画」にいよいよ踏み切ります。次回で借金物語はファイナルになります。長く続いた返済記の最期を是非ご覧になってください。
それでは最終回に続きます。
